浜松市鴨江に店を構える洋菓子屋
「Y’s home bake」様の事例をご紹介します。
《Owner data》
-構造 | 木造住宅 |
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-築年数 | 18年 |
-用途 | 洋間→お菓子屋さん |
-費用 | 約300万円 |
-工期 | 一か月 |
-広さ | 6帖 |
好きなことへの憧れを形に。
子どもが一歳の誕生日に作ってあげた丸いケーキがかわいくできて、それをきっかけに喜んでもらえそうなお菓子作りにはまっていきました。どこかに習いに行く時間がなかったこともあり、いろんな本を読み漁って独学で完成度を高めていったのです。
私が求めるお菓子は、普通のお母さんが作る優しい素朴なお菓子。それを家族のみならず、地域の人たちにもお裾分けする感じができたらなおいいです。ですから値段も手頃にして何度も通ってもらえる、そんなフレンドリーなお店を開くことを夢に描くようになりました。
その頃、大切な家族を失うことになり生活のスタイルも一変。週に5日は、とある会社の社員食堂に勤めながらなので、作れる時間は週末の土曜日、日曜日のみ。けれども決意をしました。夢に見た小さいお菓子屋さんの実現へ、不安と嬉しさが入り混じる中いよいよ動き出したのです。
あたたかな空間がいい
お店の場所は、出勤時間がゼロの家の一角。以前義理の父母が使っていた押入れのついた6畳ほどの寝室を改装し、見違えるほどの空間に生まれ変わりました。扉ひとつ隔てた向こう側は日常生活の場、こちら側は仕事場と動線のバランスが保たれたのは、設計士さんたちのさまざまなご提案のおかげです。
楽しい接客のステージはカウンタースタイルで、その腰壁にはスライスした無垢の自然美溢れる木をアートのようにあしらって、卵みたいな黄色の壁面とロールカーテンがアクセントになっています。正面の壁には白いタイル、フローリングはこげ茶色とするなど全体を暖色トーンでコーディネート。私の目指すお菓子屋さんのイメージにぴったりでとても気に入っています。
さて、開店の朝は早くから甘い香りがお店いっぱいに漂います。今日はどんなお客様が来てくださるのだろう、なんて思いながら人気のシュークリームや、ガトーショコラ、プリンなどを次々と仕上げていきます。私らしい大切なライフワークとしてお菓子のある幸せな時間をいつまでも楽しんでいけたらいいなと思っています。